インフルエンザ新薬「ゾフルーザ」承認 従来薬とのメリットは?

*本稿はゾフルーザ承認当時の記事です。ゾフルーザが使用されてからの一般所見や患者さんの声、効果の程度については下記の記事を御覧ください。
「熱が下がらない? インフルエンザ新薬「ゾフルーザ」メリットとデメリットは?」

 

今年度もインフルエンザが猛威を振るいましたね。

厚生労働省の発表によると全国の推計患者数は全集より約72万人少ない約167万人となったようで、どうやら峠は越えたみたいです。

私は昨年度に久しぶりに罹患したのですが、今年度は大丈夫でした。特に予防注射もしていなかったのですが無事で良かったです笑。

さて、先日そんなインフルエンザの新薬が承認されました。その名も「 ゾフルーザ」!!

抗生物質等に強い塩野義製薬において研究開発された薬で、2018の5月頃までに発売される予定とのことです。

さてそんなゾフルーザですが、これまでのインフルエンザ治療薬との大きな違い、中でもメリットはなんなんでしょうか?

簡単に上げると以下の2点です。

ゾフルーザのメリット
・体内からインフルエンザウイルスが素早く消える
・錠剤型であるため、 呼吸器の弱い方でも確実に投与できる

 

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1.体内からインフルエンザウイルスが素早く消える

 インフルエンザウイルスは感染した後、発熱など症状を呈しますが、熱が下がった後も48時間は自宅にて安静と、医師から言われたことはありませんでしょうか?

これはインフルエンザウイルスが発熱などを引き起こして体に悪さをするフェーズを通り過ぎても、体の中にはまだウイルスが残存しており、ウイルスに抵抗性のない人(まだインフルエンザにかかっていない人)に インフルエンザうつしてしまう可能性が高いからです。

しかしながら、このゾフルーザは 、治験においてタミフルが72時間でインフルエンザウイルスを体から消し去るのに対して、わずか24時間で消失に至らせています。

単純比較で1/3の短さです。

その理由は、 ゾフルーザがこれまでのインフルエンザ治療薬と全く異なるコンセプトで、 ウイルスを体から駆除しているからですが、詳細なメカニズムは別の記事に譲ります(実際には駆除とも言わないです)。

2.錠剤型であるため、 呼吸器の弱い方でも確実に投与できる

ゾフルーザの剤形は錠剤で、いわゆる飲み薬です。近年の日本においてよく使われていたインフルエンザ治療薬にイナビルがあげられますが、こちらの剤形は、吸入器型です。

皆さんもインフルエンザにかかったとき、薬局でした経験があるのではないでしょうか。

イナビルは、タミフルで話題になったような異常行動等は発生せず、また一度の吸入で済むので大変便利で優れた医薬品です。

しかしながら吸入型ということで、気管支に問題のある方や高齢で吸うことが困難な方、咳き込みやすい方などには、あまり適した医薬品ではありませんでした。

しかしながら、ゾフルーザは錠剤の形をとっていますので飲食が可能な方なら、誰にでも投与可能です(もちろん医薬品の対象の適応内の話です)。仮に投与の際に咳き込んだりしてしまっても、錠剤の形をとっているので、薬が吐き出されてしまったのか、それとも胃の中に残っているのか等の判別が容易です。

インフルエンザが致命傷となる高齢の方に対して、安全に投票できるという、この点は大きなメリットと言えます。

その他にも「一度の投与で済む」などがメリットとして挙げられますが、これはイナビル等でも同様ですので、本稿では割愛します。

(ちなみにリレンザは左図のものです)

インフルエンザの恐ろしいところは、どちらかというと「発熱」などの症状ではなく、むしろその感染力にあると感じます。

ゾフルーザはその感染力を低下させるため、我々にとって大きな利点のもたらすのではないでしょうか。

ゾフルーザの今後の展望に期待です。

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