書評「破天荒フェニックス」 そうか、これはワンピースなのか

こんにちは。白衣です。

今日は2018年9月5日に発売された

「破天荒フェニックス・オンデーズ再生物語」(著:田中修治)

という本の感想を書こうと思います。

 

「破天荒フェニックス」なんて、なんて中身の見えないタイトルだろうと思いつつ、しきりにAmazonがレコメンドしてくるのでページを開いてみると、めちゃくちゃ評価が高いのです!

「オンデーズ再生物語って副題だけどオンデーズってどんな会社だろう?」と思いながら、書籍の表紙を飾る田中社長中林大樹さんがかけているお洒落な眼鏡から、去年の秋葉原のラジオ会館を思い出しました。


(追記:田中社長が書籍の表紙を飾っているものと思っていたら、田中社長より直接twitterで以下のようにご指摘いただきました。申し訳ございませんでした! しかし、まさか書評を読んでいただけるとは、、、ありがとうございます!)

(ちなみに奥野CFOからもtweetいただきました。こちらもありがとうございます!)


昨年、ノートパソコンの修理を秋葉原で依頼し、少しの待ち時間ができたので、秋葉原の町をプラプラしていたときにある眼鏡店に入店したのですが、そのお店がオンデーズだったのです。

当時、Jinsユーザーだった私は「また、この手の店が増えたんだな~。まぁ、でも俺はJins派だからな」と思いつつ、店頭に並ぶそのお洒落なフォルムから、思わず入店していました。

 

その時はパソコンの修理代(6万円!みなさまN○Cのパソコンにはお気をつけを、、、)があったのでメガネは購入せずに退店したのですが、「欲しい!」 と思う商品がいくつもあったのが印象に残っています。

そんなわけでオンデーズとは1年ぶりの再会だった訳ですが、まさかAmazonがキッカケになるとは思っていませんでした笑。

それでは前置きはこの辺にして、本題に入っていきたいと思います。
*本書はビジネス書というより小説の要素が多いため、ネタバレ防止の範囲内で書きたいと思います

 

破天荒フェニックス・オンデーズ再生物語」 の感想は?

一言で言うと、、、「熱い!」

本書は、破綻寸前のオンデーズ(OWNDAYS)を田中修治社長が買収するところから始まり、奇跡のV字回復を遂げて更なる発展を目指していく、という内容なのですが、そのV字回復を成し遂げる過程が「熱い!」んです。

詳細を述べられないのが悔しいです(最低限の見どころは最小限の範囲で後述します)。

もはや事実というより小説やドラマ、つまりフィクションみたいなんです。

田中社長がゴムゴムの実を食べていなかっただけで、もはや話の筋書きがワンピースなんですよ。

・立ちはだかる資金ショートという敵
・買収を経て見え隠れする裏切り者
・旅を続けていくうちに増えていく心強い仲間
・そして日本というイーストブルーからシンガポールや台湾というグランドラインへの旅立ち などなど

物語の徹頭徹尾に人間の感情がどっぷりと絡み合っており、そして田中社長の魅力に魅せられた様々な立場の人が様々な角度から力を貸していく様、もうジャンプ読んでいるみたでした!

面白いです。

 

見どころ① 資金繰りの生々しさ

田中社長がオンデーズを買収したとき、オンデーズは20億円の売上に対して14億の負債がありました。

また、その負債も先代の経営陣が危険な綱渡りをして借り入れていたため、銀行からの信頼は全くのゼロ

物語の後半でオンデーズの快進撃が繰り広げられていく際にも、このときの地に落ちていた信頼のせいで、マネー・ショート、黒字倒産の危機が迫るほど。

そのため物語の大半で資金が足りずピンチに陥るのですが、それを工面するための様々なやり取りが凄いんです。

・支払いを1週間でも待ってもらうために取引先に頭を下げる
・半日でも遅れると倒産する程シビアなタイミングでの入金
・融資をするとのことで拡大を進めていたにもかかわらず突然融資を降りだす銀行とのやりとり
・倒産寸前のオンデーズを買い叩こうとする横柄な輩 などなど

小説であるが故に、生々しさが伝わってくるものがありました(オンデーズを買い叩こうとする輩のシーンは本当に腹が立ちます)。

ビジネス書によくある「回収は早く、支払いは遅く」という文言も、ストーリーで紹介されると、こんなにもスリル有るものなのかと感じました。

 

見どころ② 人こそ財産。まさに「人財」

本書の見どころとして、田中社長を取り囲む人々にもスポットライトは当たります。

まず元メガバンク出身の奥野良孝CFO。

オンデーズをApple田中社長を Steven Jobs と見立てた際、奥野氏は Stephen Wozniak のような存在です。

奥野氏は財務の専門家で技術者ではありませんが、それぐらいオンデーズにとってかけがえのない存在ということです。

 

次に、商品部の部長である高橋部長。

売上不振にあえいでいたオンデーズを品質面で引き上げ、高橋社長とともに鯖江から中国の工場まで駆け巡った、まさにV字回復の立役者の一人です。

この高橋社長が、もう本当に感動を与えてくれるんです。

ネタバレになるので詳しく書けないのが残念で仕方ない!

素晴らしいビジネスマンです。

 

そして藤田光学の藤田社長

本書に綴られている数あるオンデーズのピンチの中でも、トップクラスのピンチの際に素晴らしい援助をしてくれた方です。

発言からは人の良さそうな柔和なイメージが想像されますが、行動はまさに「漢(オトコォォォ!)」です

藤田社長が発した「男に二言はない」は、本書の中でもピカイチの輝きを放っています。

こういう漢に成長したい、と思わせてくれます。

 

その他にも海外初進出の際に躊躇せずに即決した海山氏など、多くの魅力的なキャラクターが現れます。

また、田中社長が「業績アップのために社員に無理やり商品を買わせるな!」と激怒するシーンがあり、田中社長が社員一人一人をとても大切にしている様子が物語の随所から見受けられます。

そのような田中社長だからこそ魅力的なキャラクター「人財」が集まり、力を貸してくれるのだろうと思いました。

 

見どころ③ 熱い名言

オンデーズのカルチャーや田中社長がお父さんから言われた言葉など、随所に熱い言葉が記載されています。

白衣のお気に入りは以下の3つ。

「倒れる時は前向きに」
前向きで良いですね!倒れること自体を躊躇しがちですが、このようなマインドを持つことが挑戦者であり続けられる秘訣かな、と思いました。

「男なら荒れる海を越えていけ。そして自分を試してみろ。広い大海原で思うがままに舵を取れ。迷子になればまた港に帰ってくればいい。若いうちにしかできないことをやらなきゃダメだ」
名言。田中社長のチャレンジスピリットを育んだのはお父さんなんだな、と感じました。

「行けっ!」
シンプル イズ ベスト!

完全に白衣の性格が出ていますね、、、。

 

おすすめの読者

若手のビジネスマンビジネスウーマン熱い物語が好きな人行動力の大切さを再確認したい人におすすめだとおもいます。

小説風のビジネス書というカテゴリーから、エリヤフ・ゴールドラット氏の「The Goal」三枝 匡氏の「V字回復の経営」などが好きな方もターゲットに入るかと思います。

 

漫画だと「サラリーマン金太郎シリーズ」「島耕作シリーズ」が好きな方には大受けするのではないでしょうか。

 

一方で堀江貴文さんや落合陽一さんが好きな人とは読者層が若干異なるかなとも思います。

堀江さんや落合さんは預言者や哲学者様の性質が強く、お二人を好きな方は、両氏のそのような完璧性を好んでいるように感じます。

「破天荒フェニックス」は完璧とは程遠い、経営の血生臭さ・泥臭さを全面に出しており、そこに魅力がある作品です。

 

ですので、「多動力が好き! 日本再興戦略が好き!」という方 =「破天荒フェニックスが好き!」という方、とはならないように思います。

「好き」のカテゴリーには入るけれど、程度問題として明確な線が入る気がします。

(堀江さんや落合さんが泥臭いことをしていないという訳ではありません。堀江さんの「ゼロ」も読みましたし、落合さんの「情熱大陸」も何回も見ました。お二人とも努力家で素晴らしい方です)

あくまで白衣の思い込みです。

 

以上が、白衣の「破天荒フェニックス・オンデーズ再生物語」の感想です。

最後に偉そうに読者層なんて述べましたが、面白いことには変わりありません。

一人でも多くの方に手に取ってもらいたい作品です。

一読の価値は絶対にありますので、ぜひご一読を!
(ちなみに「破天荒フェニックス」の意味は書籍のラストに判明します。その意味が明らかになるやり取りが、また良いんですよ~。やっぱり是非ご一読を!)

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