目次
本稿のまとめ
- 口内炎の原因とは?
口腔内の小さなキズをきっかけに、口腔内細菌が繁殖して炎症が起きてしまう - 口内炎の予防、治療におすすめな薬やサプリメント
予防:ビタミンB群(特に葉酸)、ビタミンA、ビタミンC
治療:口内炎パッチ、口内炎軟膏 - 口内炎の予防、治療におすすめしない薬やサプリメント
マウスウォッシュ、うがい薬、マヌカハニー
口内炎とは? なぜ口内炎ができるのか、原因について解説
口内炎とは、下唇、頬の内側など口腔内の粘膜に起こる炎症のことです。
主に口腔内に生じた小さな傷に口腔内に常在している菌が繁殖、傷が悪化することで生じます。
皆さんも1度は絶対に経験したと思いますが、食事の際に誤って口の中を噛んでしまい、歯茎や舌を傷つけ、その場所が口内炎になったことはありませんか?
これは口腔内の粘膜を噛み傷をつけたことで、その傷を住処に口腔内の菌が繁殖してしまったことを表わしているのです。
口の中を噛む以外にも熱いものを食べて火傷した時など、物理的な刺激によって口内炎は生じやすいです。
また、口腔内の衛生状態によって口内炎のできやすさや、治りやすさは左右されます。
したがって、栄養不足やストレス、睡眠不足や風邪などで体の免疫力抵抗力が低下していると、細菌の繁殖力に対して体が弱くなるため、口内炎が起きやすくなります。
風邪をひく直前に口内炎ができやすいということを言う方が多いのですが、これは理にかなっている現象なのです。
口内炎の種類
口内炎にもいくつか種類がありますが、大きく分けて、アフタ性口内炎とカタル性口内炎、ウイルス性口内炎について知識を持っておくと、日常生活では十分だと思います。
1. アフタ性口内炎とカタル性口内炎
アフタ性口内炎とカタル性口内炎は皆さんが口内炎という言葉を聞いて真っ先に思い浮かべる白く窪んだ、口内炎を指します。
前述したように、体調不良などで体の抵抗力が低下している時に発生しやすい口内炎がアフタ性で、傷つけた際に生じる口内炎がカタル性口内炎です。
両社とも強い痛みがありますが、早ければ1週間遅くても2週間以内で放っておいても回復しますんで、大きな警戒は必要ありません。
完治するまでの間は刺激に対して脆弱になっていますので、熱いものや辛いものは避けるようにしましょう。
痛みが増強するだけでなく、最悪完治までの期間が長引きます。
2. ヘルペス性性口内炎
ヘルペス性口内炎は単純ヘルペスウイルスの感染によって生じます。
ヘルペスウイルスに罹患した子供において起きることが多いですが、大人でも身体の抵抗力が低下している際に発症する傾向があります。
アフタ性口内炎とカタル性口内炎は白い色をしているのが特徴ですが、ヘルペス性口内炎は赤くただれることが多いのが特徴です。
大人の場合は軽症で済むのがほとんどですが、子供の場合は高熱を併発したりしますので、速やかに医療機関を受診し、抗ウイルス薬を処方してもらうことをおすすめします。
なお「口内炎は人にうつるのか」という質問をしばしば受けますが、答えはウイルス性の口内炎は接触によって感染する可能性はある、です
アフタ性やカタル性の口内炎は人に感染する危険性はありません。
一方で、ヘルペス性口内炎などのウイルス性の口内炎では、キスなどの接触によって人から人に感染する可能性は十分に考えられます。
口内炎の対策としては、口
口内炎の治し方
~おすすめの薬・サプリ、おすすめしない薬~
腔内の清潔を保つことを第1目標として栄養バランスを整えて、体の抵抗力を上げることで治療を図っていきます。
口内炎が既に出来てしまっている場合は、ドラッグストアで買える軟膏や貼り薬の医薬品を使用することをおすすめします。
なぜならば、それらの薬品には炎症を抑える成分や痛みを抑える成分が含まれている上、飲み薬と異なり全身ではなく局所に作用するからです。
(全身だと眠くなったりするけれども、局所だとその心配はないなど局所作用する薬にはメリットが多いです)
医薬品で口内炎の部分を対応したあとはサプリメントでビタミンB群を十分に補給してください。
なかでも粘膜の健康に深く関与する葉酸がおすすめです。
(葉酸はその名前から、ビタミン群ではないと思われがちですが、れっきとしたビタミンB群の仲間です)
さらに皮膚の健康にも欠かせないビタミンA及びビタミンCもしっかりと摂取しましょう。
一方で、マウスウォッシュや最近流行りのマヌカハニーの使用は控えた方が良いと私は考えています。
リステリンやモンダミンなどのマウスウォッシュ系やイソジンなどのうがい薬は確かに口腔内を清潔にします。
ですので、理論的にはマウスウォッシュやうがい薬は口内炎の治癒に貢献すると考えられます。
しかしながら、アルコールが含有されているため、炎症がひどい口内炎の場合は刺激となってしまい、かえって痛みを増したりしてしまいます。
そして、痛みが増すと舌で口内炎を無意識のうちに触る機会が増えてしまい、結果として治るのが遅くなります。
マヌカハニーも同様で、殺菌効果があるようですが患部に塗るには刺激が強く、実際に使用された方の意見を見てみると「痛い上に効果なし」という声が散見されます。
またハチミツの甘味料で口腔内の細菌が悪いものが繁殖する可能性もあります。
したがって、私はマウスウォッシュやうがい薬、マヌカハニーの使用は控えた方が良いと考えています。
あまりに酷い場合は歯医者さんでレーザー治療
あまりに痛みがひどい場合は、アフタ性やカタル性の場合のみですが、歯科医院にてレーザー治療ができます
時間は、レーザー治療の時間だけですと5分もかからない程度で済みます。
費用については保険適用にするか適用外にするかで大きく変わりますが、保険適応であればす100円程度で済みます。
レーザー治療の良い点は即効性がある店で1度照射してしまえば、口内炎への接触による痛みは、ほとんどなくなります。
また、痛みもないため小さいお子さんでも使用できるという点は大きなメリットではないでしょうか。
口内炎が苦手という方は、レーザー治療するのも一つの手段かもしれません。
痛みが強く、数週間経ても治らない場合は、口腔ガンや舌ガンの可能性があるため、歯科医院の受診をおすすめします。
まとめ
本稿では、口内炎の原因から対処方法についてまとめてみました。
たかが口内炎されど口内炎です。
食事はもちろん、会話や日常生活においても支障が生じるのが、口内炎です。
医薬品やサプリメントを使用し、少しでも早い治療及び効果的な予防を行いましょう。
本稿のまとめ(再掲)
- 口内炎の原因とは?
口腔内の小さなキズをきっかけに、口腔内細菌が繁殖して炎症が起きてしまう - 口内炎の予防、治療におすすめな薬やサプリメント
予防:ビタミンB群(特に葉酸)、ビタミンA、ビタミンC
治療:口内炎パッチ、口内炎軟膏 - 口内炎の予防、治療におすすめしない薬やサプリメント
マウスウォッシュ、うがい薬、マヌカハニー
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